2019年6月27日木曜日

夏を迎えるにあたり2《熱中症対策について》



今年はエルニーニョ現象の影響もあり、冷夏の予報となっています。

とはいえ、5月の記録的な暑さといい、油断はできません。

大変な猛暑だった昨年、校舎内に冷水機が1台しかなく、子供たちが不便にしていたため、PTAで急遽、校舎の3階と4階に冷水機を設置させていただくことになりました。今年は6月に、2階にも1台設置し、これで1階から4階までの全フロアに冷水機が設置されました。

水分補給は熱中症対策における基本の第一歩ですが、冷水機の設置だけでは熱中症対策として万全なわけではありません。熱中症に備えるために、まず何よりも必要なこと、それは熱中症に対しての正しい知識と対処法を知ることです。

昨年7月には、愛知県豊田市内の小学校で、1年生の男児が校外活動後、適切な処置をされず、熱中症で亡くなる痛ましい事故がありました(https://digital.asahi.com/articles/ASM3543HXM35OBJB003.html)。

保護者の中には、暑さを精神論で乗り越えようとする教育を受けた世代の方もいらっしゃると思います。今まではそれで過ごしてきていたとしても、現在の暑さは以前にもまして厳しくなってきています。

「私たちの時代は、水分補給せず、クーラーがなくても大丈夫だった」
「糖分が入っているから、経口補水液は子どもには不要」

こう考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、気温は年々上昇しており、暑さ対策についても以前の「常識」は通じません。厚生労働省人口動態統計によれば、熱中症による死亡数は、年間1000人近くにのぼります。

2018年7月に環境省が公表したレポートでは、「日本の夏季(6月から8月)の平均気温は、100年で 約1.5℃上昇していますが、特に都心部ではヒート アイランドの影響等により上昇度が大きく、東京は、 同じ期間で約3℃上昇しています」とされています。(http://www.env.go.jp/ooame201807/pdf/3007_02_02.pdf

子供たちは夢中になって遊ぶものです。朝から晩まで目いっぱい遊びます。そんな子供たちに忘れずに水分補給をさせ、キチンと暑さ対策を施し、休むときはしっかり休ませる。子供を熱中症から守るのは保護者の義務であり、正しい知識を得ていく必要があります。



科学的根拠に基づく正しい対応ができるよう、参考までに、下にいくつかリンクをご紹介します。是非参考にしてください。


●「熱中症を予防しよう」(独立行政法人日本スポーツ振興センター学校安全部)

熱中症は「防げる病気」であるとして、そのために必要な基礎的な知識が紹介されています

https://www.jpnsport.go.jp/anzen/Portals/0/anzen/anzen_school/H30nettyuusyouPamphlet/h30nettyuusyou_1.pdf


●「子どもの熱中症対策は 水分や塩分の取り方、医師が解説」

(引用)「水分だけ与えても、体液のバランスが崩れてしまうので注意してください。塩分と水分を同時に取ることが大切です」

https://www.asahi.com/articles/ASL9G3VQBL9GUBQU006.html

●こんな人は熱中症になりやすい 特に警戒すべき特徴は?
(引用)「塩分と糖分が体に吸収されやすいバランスで入っている経口補水液が理想的ですが、買えば高価ですし、作るのは面倒、しかも美味しくないことで、結果的に続かないという問題点もあります。スポーツドリンクが現実的な選択肢ですし、小さなお子さんでしたらりんごジュースを薄めたものでも飲まないよりはずっとましです」
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/heatstroke-risk

●年間1000人以上死亡する熱中症の真の恐怖! 
「水をこまめに飲む」だけでなく、直後の対応が大切

(引用)
国や自治体、医療機関などで注意を呼びかけながら、なぜ、これほど多くの人が亡くなってしまうのか? 問題として考えられるのが、熱中症を甘く見て、十分な対策をとっていない本人の問題に加え、周辺にいる人たちの初動対応だ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakazawakosuke/20180715-00089500/

●文部科学省

教育委員会に向けた各通知へのリンクもあります。

https://anzenkyouiku.mext.go.jp/heatillness/index.html

●「学校管理下の熱中症の発生傾向」(独立行政法人日本スポーツ振興センター)
圧倒的に高校の部活動内の事故が多いことがわかりますが、少数とはいえ、小学校での事故も発生していることがわかります。

https://www.jpnsport.go.jp/anzen/Portals/0/anzen/kenko/jyouhou/pdf/nettyuusyo/nettyuusho_3.pdf




しっかり対策をして、今年も暑さに負けない楽しい夏を過ごしましょう。

2019年6月26日水曜日

夏を迎えるにあたり《安全安心情報について》




梅雨とはいえ、日によっては30度を超えるなど、厳しい暑さが続いています。

梅雨があければ、いよいよ夏。本格的な暑さの到来です。夏休みや楽しいことがたくさんある反面、危ない誘惑も待ち受けています。子供が被害に遭う事件や事故など、子供の安全安心の為に気を付けなくてはいけないことはたくさんあります。

これから夏を迎えるにあたって、学校でも先生からの指導がありますが、各ご家庭におきましても、安心安全を守るための方法を、お子さんとしっかりとお話をしてみてはいかがでしょうか。

PTAでも学校や地域とともに、お子さんの見守りに努めていきます。しかし、いざというときに実際に現場で行動しなくてはいけないのは、お子さん自身です。まずは自分の身は自分で守るための心構えを日頃よりよく話し合っておくことが大切です。



そのためには、正しい情報を入手し、判断する必要があります。

スマホやLINEなどSNSが広く普及した今、情報はあっという間に拡散します。情報を得るのに便利になった反面、不正確な情報や未確認情報が先走って広まってしまい、結果的に不安を煽ることになってしまうこともよくあることです。

落ち着いて考え、正しく行動し、子供を守らなくてはいけない保護者自身が、浮足立って慌ててしまっては、結果として、子どもたちの不安をあおり、危険な選択をしてしまう可能性もあります。

では、どのような情報収集をすれば良いのでしょうか。

一つ目が学校発の情報です。

学校からのメール配信については、ほとんどの方が登録をなさっていることと思います。PTAのメール配信(メールメイト)につきましても、学校と連携しながら配信をしております。しかしながら、休日や深夜など、迅速な対応が出来ない状況も考えられます。

二つ目が行政発の情報です。

港区や警視庁から、安全安心情報のメール配信がされております。学校、PTAに加え、区や警察からの情報を合わせて活用することによって、より正確な情報を得ることが出来るようになります。

メールでの情報配信の他、親子、高齢者、女性向け、さらには4か国語版などの安全安心ハンドブックが港区より提供されております。ご家族との話し合いやいざという時の備えとして活用いただき、正しい知識を身に着けてください。

安全安心に関する情報を得るために役立つ、区や警察提供の情報配信メールを以下にご紹介いたしますので、ぜひご活用ください。


港区から配信される安全安心の情報メールです。振り込め詐欺やひったくりなどの犯罪、不審者事案の発生情報や防犯・防火などの安全対策に役立つ情報が配信されています。


【各種安全安心ハンドブック】
https://www.city.minato.tokyo.jp/seikatsuanzen/handbook.html

【お父さん・お母さんのための 子ども安全安心ブック】
https://www.city.minato.tokyo.jp/seikatsuanzen/documents/kodomobook.pdf

港区が出している、区内の犯罪発生状況や傾向、防犯対策について分かりやすくまとめたハンドブックです


メールけいしちょう 説明リーフレット
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/joho/mail_info.files/leaflet_new.pdf

警視庁が配信している、各地域で発生した「犯罪発生情報」や犯罪を防ぐために必要な「防犯情報」等のお知らせメールです。



2019年6月25日火曜日

2階に冷水機を増設しました!


年々、厳しさを増す酷暑にそなえ、6月22日(土)午後、2階にも冷水機を増設しました。



1階から4階まで全ての階で、子どもたちが冷水機を利用することができるようになりました。

設置に携わって頂いた方々に御礼申し上げます。

夏の厳しい暑さの中で水分補給は熱中症対策における基本の第一歩です。とはいえ、冷水機を設置すれば、それだけで安心できるわけではありません。熱中症に備えるためには、どんな水分を、どんなタイミング、環境で、どれだけ適切に補給したかも重要なポイントとなります。

今一度、熱中症の危険を軽く考えず、親子で確認して頂けたらと思います。